主人公はいつも自分だった

私は1人1人がそれぞれ別の物語を歩んでいるという考えに至ったあと、自分の人生を客観的に物語の視点で考えられるようになりました。

面白いことに、物語の主人公は自分のことを主人公だと自覚していません。

しかし、客観的に物語を読んでいると物語の主人公が誰なのかハッキリとわかります。

主観ではわからなかったことが客観視することで簡単にわかるようになるのです。

人生も一緒です。

私が自分の人生に苦悩している時、私は自分の人生を“私の目線”でしか考えてきませんでしたが、私の人生を1つの物語として捉え、客観視してみると、私は私の人生という物語の主人公だったんだと気付くことができたのです。

こうして文字にすると当たり前のことを言っているなと感じます。

でも、客観視することができていなかった頃の私は、自分が主人公だなんて1mmも考えなかったのです。

多勢の中の1人としてしか自分を認識していませんでした。

私の人生は私以外の誰かが主人公になることは100%あり得ません。

これは紛れもない事実です。

血のつながった家族のように自分と深くかかわる人ですら私の人生の主人公になることは不可能なのです。

そして私に起きる様々な出来事は、私自身を成長させるために起きていて、それらはすべて私の成長のために必要な出来事なのです。

例えば私は幼い頃両親が離婚し、父が養育費を払わずとても貧しい生活を送っていました。

水道やガス、電気が止まるなんてことはしょっちゅうありました。

でも他の友だちと比較して、うちは貧乏だから不幸せだとかその状況を誰かに八つ当たりするようなことはありませんでした。

その経験で学んだことは、「お金があれば豊かに暮らすことはできるけど、お金が幸せを運んでくれるわけではない」ということです。

私はそれを小学生の頃からずっと感じています。

幼い頃から色んな経験をしてきたことで、同級生や先生から「落ち着いてるね。」と言われることが多かったように感じます。

逆に解決できていない問題は、姿や形を変えて何度も私を襲ってきました。

私は社会人になった後、上司とうまくいかずに勤めていた会社を退社することが何度もありました。

自分が関わっていないことで怒鳴られたり、自分の契約を上司に横取りされたり、上司が嫌いな人と話していたという理由で私も敵扱いされたり...

私は理不尽なことばかり要求されるとどうしても納得できず、上司に歯向かっては揉め、歯向かっては揉め、ということを何度も繰り返してきました。

会社をクビになったこともあります。

「働く場所を変えればこの悩みは解決する」

そう思って何度も転職を繰り返しましたが、働く部署を変えようとも会社自体を変えようとも、どこにでも理不尽な上司は現れるのです。

つまり自分とあわない上司から離れることは根本的な解決になっておらず、この問題を解消するためには別の方法をとる必要がありました。

1つは雇われて働くことは理不尽さがつきまとうと理解して、我慢して会社員として働き続けること。

もう1つは自分にすべての決定権があるような職業を選ぶこと。

私は後者を選びました。

本当に憧れの会社ややりたい仕事があれば雇われて働くことを選んだと思いますが、私には強いこだわりはなかったのです。

この問題から学んだことは、何の目的もなくただ生活費を稼ぐためだけに働くことは、自分の成長に繋がらないということです。

またこの問題の根本的な問題は実は私の行動にあります。

私が目的を持って仕事を選んでいれば、多少理不尽な事を突きつけられてもやりがいのある仕事だからと感じて、上司に歯向かう事なく耐えていたはずです。

生活費が稼げれば何でもいいやという気持ちと、それに伴う適当な行動がこの問題を引き起こしています。

自分を客観視できていなかった頃の私は、自分の判断と行動が問題だと気付いていません。

同じ問題を何度も繰り返さないためには、どこかで私自身の意識と行動を変える必要があります。

私の意識と行動を変化させるために起こるのが問題という出来事なのです。

このように物語が動き出す瞬間というのは、主人公の行動がきっかけとなっています。

問題が起きたときの主人公の行動によって、物語の進む道も別れます。

主人公が物語を動かしているのです。

それが主人公の役割だからです。

私は私の人生の主人公として、自分の判断、発言、行動、その全てに責任を負わなくてはなりません。

主人公の責任は重大です。

しかし物語の行く末を私の判断と行動で変えることができるという最高の特権を持っていることの証でもあります。

これはつまり、私の未来は私の行動次第でどうにでもなる事を意味します。

それが主人公という存在なのです。

 

 

自分だけの物語を描くためのヒント

・自分の人生の主人公は常に自分。

・どれだけ頑張っても他人は脇役にしかなれない。

・主人公の行動が物語を作る。
→つまり自分の行動が人生を作る。

・自分の人生の主人公が自分だと自覚することから始める。

-ストーリーシンキング, 自分とは, 著者
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© 2020 Tatsuro Mochizuki