自分だけの物語を描くためにストーリーシンキングという考え方を使っていきます。
ストーリーシンキングは人生と物語を掛け合わせて"理想の自分"になるための考え方です。
自分の理想を手にするために、以下のような3ステップを踏むことになります。
1.物語と人生を重ね合わせて人生の構造を知る
・物語は主人公の変化と成長を描くもの
物語の結末はあらかじめ決められていて、そこに向かって主人公は動き出します。道中、主人公は様々な問題に直面します。その問題を解決していくことで主人公の内面が変化し成長を遂げます。
・唯一決められている運命、「死」
誰にでも平等に訪れる人生の終わり。それが「死」です。人生の終わりまでにどう生きたか、どのように死を迎えるのか、これが私たちの人生です。
・問題が起きるのは主人公を成長させるため
物語を理想の結末へと導くためには、主人公自身を成長させ、理想の結末にふさわしい姿にする必要があります。お金を稼ぐ技術がないのに、いきなり大金持ちになっていたら辻褄が合わないですからね。
その矛盾を解消するためには主人公に成長のきっかけを与えなくてはなりません。この成長のきっかけが私たちが悩み苦しむ問題となるのです。
・未解決の問題は姿や形を変えて何度も主人公を襲う
仮に直面した問題が解決しなかった場合、私が転職を繰り返したのと同じく、主人公がどこへ行こうともストーカーのように問題がつきまとってきます。
それは最初に起きた問題に関わる人物とは違っていても、問題の本質部分は同じです。
主人公が問題の根本的な解決ができない場合、その問題が解決するまで何度も主人公を襲ってくるのです。
・成長に終わりはない、問題も終わりはない
物語には死以外の結末があり、主人公が人生の途中だとしても話自体は終りを迎えます。
しかし私たちの人生は、死を迎えるまで終わりません。それまではずっと物語が続くのです。その間、私たちは常に変化と成長を求められます。
なぜなら人生という物語の中にいるからです。
主人公の変化とともに起きる問題も変化していきますが、問題自体が消えることはありません。
2.自分の人生の主人公が自分だと自覚する
・自分以外は自分の人生の主人公になれない
私の人生は私が主人公で、近親である母や妹ですら、私の人生の主人公にはなれません。逆を言えば、私が私以外の人物の主人公になることはできません。
・自分の解釈が人生を形作っている
私が見たこと聞いたこと体感したことは、私の解釈次第で私にとってプラスの素材にもマイナスの素材にもなるのです。
例えば私が詐欺に遭い、全財産失ったとします。
このときの考え方には色々あって、その考え方が私の人生を方向づけています。
1つは、美味しい話には裏がある、だから他人を信じすぎず、自分の知識も増やさなければならないと学ぶこと。
1つは、人を騙す行為は絶対に許さないと憤慨し、法による裁きをうけさせるために警察に要請したり、探偵を雇ったり、協力を要請するような考えに行き着くこと。
1つは、加害者側も困っていたのだろうと慈悲の心を持って、許す。たとえ全財産なくなろうとも自分の財産で困っている人を助けられるのなら問題ないと考える。
他にも、やられたら倍返しの精神で、加害者から自分の財産と加害者の財産もぶんどってやるとか...
嘘はついてない騙されていないと信じ続けるとか...
1つの出来事でもいろんな解釈の仕方があるのがわかります。
私がどう思うかが重要で、事実は重要ではありません。
この解釈を踏まえた上でどう行動するか、これによって人生が変化していきます。
仮に1つの出来事に対して1つの視点でしか物事を考えられないとなると、その1つの視点でしか物語は進まなくなります。
人生の幅が狭まるということです。
自分の解釈の幅を広げるということは、自分の人生の幅を広げることと同じなのです。
・自分の行動が人生を動かしている
ある出来事に対する解釈が決まれば、次は行動に移ります。この行動が後の人生を変えるのです。
一例として、メンタリストというアメリカのドラマがあります。
この主人公は妻と娘を殺害されます。しかし警察側は逮捕はおろか、犯人の特定すらできないのです。そんな中、主人公は復讐を決意し実際に復讐するための行動に出ます。彼に法律など関係ありません。何が何でも妻と娘を殺した犯人を特定し、自分の手で殺してやると目論むわけです。その後の彼の人生は復讐という目的を達成するためにあるようなものでした。
この主人公が仮に復讐という行動に出なかったとしたら、彼の人生は全く違うものになっていたはずです。
彼が復讐という行動に出たからこそ、彼の人生がその方向へと進んだわけです。
つまり私たちの人生は、私たちの選んだ行動によって進む方向が変化するということです。
家族を第一に考えて生活するという目的に沿って行動したのなら、その目的の方向に人生は進みます。
宇宙に行ってみたいと考えてその目的が達成されるよう行動すれば、宇宙に行くという方向に人生が進みます。
つまり未来の人生は、私たちの行動によって変化するということです。
人生は行動によって変化し、行動は解釈によって変化するのです。
3.自分の人生の結末を想像し、理想の結末へと書き換える
・自分の人生の作家として人生という物語を描く
自分の人生の作家としてまず行うべきことは、理想の結末を決めることです。
「人生の結末では主人公はどのような成長を遂げているのか?」
「人生の結末で主人公が手にしているものは何か?」
これを考えます。
次に、
「主人公が結末を迎えるにあたって障害となるものは何か?」
「主人公が乗り越えなくてはならない試練はどんなものか?」
これを考えます。
この2つを把握することで、人生の結末を迎えるまでに起こりうる出来事がわかります。
これらの質問の意図を簡単に解説します。
「人生の結末では主人公はどのような成長を遂げているのか?」
これは自分の理想像です。人として自分の在りたい姿です。性格や考え方などの内面もそうですし、見た目などの外見も含みます。
「人生の結末で主人公が手にしているものは何か?」
これは自分が心から求めているものです。それは人でも物でも、形あるものでも形のないものでも何でもかまいません。
「主人公が結末を迎えるにあたって障害となるものは何か?」
理想の姿になるためにしなければならないことや、捨てる必要があるものがわかります。これは人であったり、技能だったりします。
「主人公が乗り越えなくてはならない試練はどんなものか?」
主人公が理想の姿や求めるものを手にするために乗り越えるべき問題が予測できます。内面的な試練がほとんどだと思います。
ここで描いたものは、今後の自分の人生で起こりうる問題です。
物語の結末を決め、いくつかの問いに答えるだけでも多くのことに気付くはずです。
作家目線に立つということは、今後起こりそうな問題をあらかじめ予測でき、さらに実際にその問題が起きたときの対処もしやすいというメリットがあります。
作家目線に立って未来の予測をしてみると、なぜ自分に問題が起きているのか、なぜ苦悩しているのかも見えてきます。
今後、あなたが頭を抱えるほどの問題に直面した際には、一度作家目線に立って、自分のどんな部分を成長させようとしているのか考えてみてください。
作家目線に立つことで問題の解決策が見えてくるはずです。
そしてここまで自分の人生を描いた後、今度は自分が物語に入り込み、主人公としてその物語を進めていきます。
理想の未来を手にするには、主人公が行動するしかありません。
いくら作家が素晴らしい物語を描いたところで、主人公が何の行動も起こさなければ話は一向に進まないからです。
未来はあなたの行動で変えられます。
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ストーリーシンキングの基礎を学ぶことができます。
ぜひダウンロードして、充実した毎日を手に入れるための考え方を落とし込んでいただきたいなと思います。