心が変われば行動が変わる
行動が変われば習慣が変わる
習慣が変われば人格が変わる
人格が変われば運命が変わる
哲学者 ウィリアム・ジェームズ
習慣とは"無意識の行動"です。
例えばあなたは歯磨きをするときに右手と左手どちらを使って歯磨きをしますか?
また、どの歯から磨くでしょうか?
普段意識しないことでもふと考えてみると「そういえばそうだったな」と思うことがよくあると思います。
眠くなる時間帯、お腹が空く時間帯、いつもこなしている仕事、空き時間に観てしまう動画やウェブサイトなどなど、挙げればきりがないほど私達は習慣のもとに行動しています。
特別に意識しているわけではないけれど、体が勝手に反応してしまうのが習慣です。
これはつまり無意識に物事を判断し行動しているということになります。
習慣を変えるためにできること
・何かを習慣づけたい
・今までの習慣を変えたい
そう思ったとき、私達が行うべきことは意識的に行動することです。
例えば、「浪費癖を直したい」と考えていたとします。
「Amazonなどを見ていて、衝動買いしてしまうことをやめたい」
こんなときどうすればいいのかお伝えしていきます。
・なぜ習慣づける必要があるのか明確にする
まずハッキリさせておくべきことは、「なぜ浪費癖を直さなくてはならないのか?」ということです。
その理由を明確にすることで、無意識に考えていることを意識下に出すことができます。
では理由が貯金が全然貯まらないからという理由だったとしましょう。
そして今の貯金額はいくらなのか確認することで意識することができます。
また本当に浪費癖を直すことが貯金額を貯めることにつながるのかという疑問も生まれてくるはずです。
自分の欲望に対して疑問を投げかけ続けるのです。
この疑問を投げかけるという行為は、無意識に感じていることを意識下に出すという効果だけでなく、自分自身を客観視するという効果もあります。
疑問を投げかけ続けるうちに、実は自分が求めていたことと習慣づけようとしていたことに関係性がなかったと気付くこともありますので、自分を客観視することは重要です。
このようにして、まずは習慣づけることの理由を意識します。
なぜ自分が習慣づけたいのか、その理由を文字に起こすことも意識させるためには有効です。
○○の成功者はみんなメモを取っていたとか、目標を紙に書いて部屋に貼っていたと聞いたことはありませんか?
文字に起こすというのは意外にも効果があるものなのです。
みくびってはいけません。
・原因を探る
何が自分をそうさせているのか?
どんなときに自分は悪い習慣が出てしまうのか?
習慣をする前に何かやってしまっていることはないか?
習慣づけるために変える必要があることはなにか?
これらを全て書き出します。
例えば、ベッドに寝ながらスマホを見ていると、ついついAmazonを見てしまうというのであれば、ベッドに入ったらスマホは絶対に触らないというルールを決めてしまいます。
このルールを目標とするのです。
・目標を明確にする
理由を文字に起こしたら、次は目標を明確にします。
「どうなれば習慣づけたと言えるのか?」
「どうなれば習慣を変えたと言えるのか?」
これをハッキリさせておかなくてはなりません。
先程の例でしたら、
「Amazonで購入する金額を○○円に抑えたら達成」
「貯金額を10万円増やせたら達成」
など、最終目標を決めておき、次に段階的な目標を決めていきます。
「今月は5,000円でも貯金額が増えたらOK」
「1日にAmazonのサイトを見る時間を30分抑えたら達成」
段階的な目標はこんな感じです。
悪い習慣が出てしまう原因を探ったときにわかった自分の行動に制限をかける目標でもいいと思います。
「寝る前にスマホを触らない」
「Amazonのアプリを消去して再インストールしない」
こんな感じです。
・目標を達成した自分を想像する
その習慣づけができた自分はどんな姿になっているのか、また何を手に入れているのかを想像してみます。
夢を描くのです。
浪費癖が直った自分は貯金がみるみる増えていき、お金に対する不安がなくなり、心に余裕が生まれた。
心に余裕が生まれたことで、他人に対してイラッとすることがなくなったり、仕事に対する姿勢も積極性が生まれ失敗を恐れなくなった。
友人から「なんか自信が出てきて男らしくなったな」なんて言われることもあって、嬉しくなっている自分がいた。
こんな風に習慣を変えたあとの自分を想像し、実際にノートに書いておきます。
今後はこの想像した自分を手にしたいと強く願って行動していくことになります。
・段階的な目標通りに行動する
ここまで準備が整ったら、あとは行動するのみとなります。
ここでのポイントは、"自分の行動を意識すること"です。
なんとなくやるのではなく、自分の行動が目標に沿った行動になっているのか、それともずれているのか意識することです。
「Amazonのサイトに行こうとしていない自分」
「寝る前にスマホを触らない自分」
というように意識しながら行動していきます。
最初は大変かもしれませんが、次第に体が慣れていきます。
何度も意識して行動することを繰り返すうちに、体が覚えてきて無意識の中に浸透するのです。
意識 → 無意識
この順番で習慣を変えていきます。
初めての仕事のときも同じように反復練習を行ったのではないでしょうか?
基礎を習い、その基礎を何度も何度も練習、実践していくことで、次第に体が覚えてきたはずです。
習慣を変えるということも同じで、結局は新しいことに挑戦していることになります。
同じ言葉を使っているだけで、"今の習慣"と"身につけたい習慣"は別物なのです。
だから新しいことに挑戦しているという意識を持って行動していくと習慣を変えることができるかもしれませんね。
やってしまったと思ったときの対処法
気づけばいつの間にか、今までと同じ行動をとってしまい、目標が達成できないこともあると思います。
そんなときはすぐに「自分はだめだ」「失敗だ」と思わないことです。
「あ、いつの間にか購入ボタンをポチッとしている自分に気付いた」
「今日の目標は達成できなかった自分に気付いた」
と考えるだけで大丈夫です。
特に自分の感情に意識的に気付く事が重要です。
「今自分は、ものすごく買いたいと思っている」
と気付くことです。
気付いたら、紙に書いてみましょう。
今までは抑えられないと思っていた感情や欲望が意外にも簡単に薄れていくことに気づくと思います。
もし辛いなとか面倒だなと感じてしまったときも、その感情をそのまま紙に書いてみるといいかもしれませんね。
目標を達成できなかったことに対して深く考える必要はありません。
「達成できなかった」
ただそれだけのことです。
明日は達成すればいいのです。